
うちの会社では、私のことを社長ではなくボスと呼ぶことになっています。
ですからこのブログもボスログなわけです。
以前から私のことを知る社員はなかなかなれず最初は戸惑いも
ありましたが今ではすっかり定着し、半ばニックネームのように
なりつつあります。「ボス~ ちゃんとしてくださいよ~」 みたいなネ。
この1週間は、ホント、ボスという職業の難しさを知る日々でした。
そもそも、ボスというのは、社長だけではなく、従業員にとって
常に上司でもあり続けるということから、ボスと決めました。
ボスである以上、経営者としての杉山、上司としての杉山を
同時にこなさなければなりません。それが私の選んだ道であり、
それを決意したときから、私の中で個人の杉山は消え、ボスである
杉山を24時間365日演じることになりました。この決意は永久に変わらず、
寝ているときも起きているときも、私はボスであり続ける責任があります。
以前から私の部下だった社員にとっては、もう杉山さんではなくなりました。
呼び方だけではなく、言動も、業務指示も、アドバイスも、判断も、
全て私から発する一言一句がボスから生まれたものであることになります。
それは、私にとっても、彼らにとっても、少しさびしいことなのかもしれません。
以前は、彼らと同じように雇用されているというポジションの中で、
上司と部下でした。ポジションが同じというだけでも、私の意志や考え方は
ダイレクトに伝わりやすいものです。同じ境遇である人間であるからこそ、
伝わる言葉も多くあります。
今は、ボスであるために様々な思いが交錯します。彼らにとってボスになってからというもの、
以前とは決定的に異なる愛情を持って接することになります。どんなことが
あっても、命がけで守るという強い意志が日に日に増します。強い人材に育ってほしい、
どんなところでも通用する人材になってほしい。
仕事を通じて接することが大半である自分の社員には、仕事を通じて
たくさんのことを伝えなければなりません。人生のうち大半は仕事をして
生活していきます。たとえ私の袂を離れるときがきたとしても、
私が何かを与えることが出来る間は、出来る限りのことを与えねばなりません。
今までのように理解してくれる、問題を解決してくれる、
優しい杉山さんではいかなくなりました。
いつまでもほしい言葉をかけてあげることはできなくなりました。
少し先の将来に備え、弱点を克服するための壁を用意してあげなければ
なりません。ちょっとしたことでも、大事に繋がることが見えるから、
今までのように見逃すわけにはいきません。時には成果があがらないことを分かって
放任しなければならないこともあります。
私はボスであることを決めました。ボスである私は、社員から常に100点満点を
求めらるでしょう。私の観点ではなく、彼ら、彼女たち一人一人の観点で、
100点満点を求められます。ちょっとした違和感、今までと違う言動、いかなる矛盾も
彼らにとっては減点対象でしょう。
それでも私は自信を持って、一つ一つの判断に命を張りながら、ボスという職業で
生きていくことを決めました。
今伝わらないことばも、いつか必ず伝わる日がくる。そう信じて私はボスであり続けます。
そして、彼らの中から、新しいボスが生まれて、私が作り上げた
ボス像を壊してくれることが、私にとって一番の幸せなのかもしれません。

