
お客様から新しいお客様をご紹介いただく事がこの上なく幸せだ。
仕事に関わらず、人を紹介して頂くということは、
私にとって、私たち会社にとって、評価して頂けるということ。
それと同時に、高い緊張感を持ったチャレンジであるということを
決して忘れてはならない。
昔から、「人脈」という言葉が嫌いだった。
2000年ごろ、第三次ベンチャーブーム時代、ビジネスで大切なのは「人脈」だと、
さんざん言われ、反吐が出た。
おまいらは徒党を組まなければ何もできないのか、と。
だったら俺は、腕一本でメシを食ってやるよ、と。
そんなことを言いつづけていた、22歳くらいか、青二才。
思い返しても、恥ずかしくない、今も全く変わらないもの。
その頃は、若い優秀な起業家が、散々いい様に扱われ、お金と人脈というブラックホールに
飲み込まれていく時代だった。
いずれ虚業は虚業であることを露呈し、そのツケは、飲み込まれた方も、
飲み込んだ方も、癌となり、企業のみならず、日本経済を蝕んだ。
「ITバブルがはじけた」と短絡的に位置づけた結果、その余波が
何度も何度も押し寄せる。今も尚。
経済学的には、そんなシンプルなことではないけれど、青二才の私が
この10年で感覚的に感じてきたことが、それだ。
モノゴトには「因果」というものがあって、因がない成果は、いずれ破綻する。
人脈は、時として助けになるが、実力を伴わなければ結果、
破綻するものだ。だから実力をつけなさい、腕を磨きなさい、と私は社員に言う。
仕事を紹介してもらっても、誰かの口利きで取り入ってもらっても、
最初はいいが、実力がなければいずれ、虚が露呈し、その結果破綻していく人を
いいかげん、何度も見てきただろう、と。
美しい女性を紹介されたとしても、自分が男として磨かれてなければ、
すぐにフラれてしまうのと、同じ。
実力をつけ、自他ともに認められる存在になれば、自然と声がかかるはず。
そんなことを毎日社員に言い続けながら、
自分自身に言い聞かせているのかもしれない。
いつ声がかかっても良いように、男は黙って下を向き、
自分の刀を黙々と磨き続けること。
声がかかっても、「自分ですか」と知らぬフリをして立ち上がり、
太刀一振りで相手を倒す。
少々カッコつけすぎだけれども、我々はこんなチームでありたい。

