データ分析を始めたものの、既存の指標だけではビジネスの全体像が見えづらいと感じていませんか？

Looker Studioの計算フィールドを活用すれば、カスタマイズされた指標でより深いインサイトを得ることが可能です。

Looker Studioの計算フィールドとは

Looker Studio（旧Googleデータポータル）の「計算フィールド」は、既存のデータ項目（フィールド）をもとに、演算子（加算・減算・乗算・除算など）や関数、正規表現、CASE文（条件分岐）などを使って、独自の指標やディメンション（分析軸）を作成できる機能です。

つまり、Looker Studioで既存のデータをもとに新しい指標や分析軸を作るための「自作の数式」です。
たとえば「平均注文額」や「新規ユーザー率」など、データソースに元々ない指標を自分で追加できます。

この機能を活用することで、データソースに元々含まれていない指標や、複雑なロジックを含む分析軸をレポート上で柔軟に追加できます。

計算フィールドでできること

・四則演算
既存の数値フィールドを使って、加算・減算・乗算・除算などの基本的な計算ができます。

合計売上 / 購入回数

・関数を使ったデータ加工
Looker Studioの関数を使って、データの丸め処理や文字列操作、正規表現による分類などができます。

ROUND(売上合計 / 購入回数, 2)

・CASE文による条件分岐
CASE文を使うことで、条件に応じて値を分類したり、ラベルを付けたりできます。
この式は、URLに「product」が含まれていれば「商品ページ」、「blog」が含まれていれば「ブログ」、それ以外は「その他」と分類します。

CASE
WHEN REGEXP_MATCH(URL, ".*product.*") THEN "商品ページ"
WHEN REGEXP_MATCH(URL, ".*blog.*") THEN "ブログ"
ELSE "その他"
END

SUM(コンバージョン数) / SUM(セッション数)

※パーセンテージ表示にする場合は ×100 を追加
SUM(コンバージョン数) / SUM(セッション数) * 100

SUM(売上) / SUM(全体売上)

CASE WHEN 目標達成率 < 80 THEN "赤" WHEN 目標達成率 < 100 THEN "黄" ELSE "緑" END

SUM(カテゴリ別コンバージョン数) / SUM(カテゴリ別セッション数) * 100

SUM(売上) / SUM(広告費) * 100

SUM(フォーム到達数) / SUM(フォーム閲覧数) * 100

または

SUM(フォーム到達数) / SUM(セッション数) * 100

※目的に応じて分母を調整

ページ別滞在時間と離脱率の相関分析

コンテンツの質とユーザーの行動を分析し、サイト改善の指針を得られます。

AVG(ページ滞在時間) / 離脱率

まとめ

Looker Studioの計算フィールドは、レポート作成やデータ分析の幅を大きく広げる強力な機能です。
四則演算・関数・CASE文などを組み合わせて、柔軟に独自指標や分析軸を作成し、より深いインサイトを得るために活用しましょう。

当社では、これまでに多数の企業様のLooker Studio導入を支援し、データ分析の効率化と可視化を実現してきました。
業種や目的に応じたカスタマイズが可能で、ビジネス課題に最適なソリューションをご提供いたします。

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