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なぜデータ分析が重要なのか?
通販サイトや企業サイトを運営する際、売上向上やコンバージョン(CV)の増加を目指すには、データ分析を活用した改善施策が必須です。
しかし、「アクセス解析を見ても課題が分からない」「どのデータを参考にすべきか分からない」という課題を抱える企業は少なくありません。
本記事では、Looker Studioとスプレッドシートを活用し、売上や問い合わせ数を正確に分析するための具体的なレポート作成手法を紹介します。
Looker Studio × スプレッドシートを活用したレポート作成方法の流れ
データを適切に取得し、GA4との連携を行い、Looker Studioで可視化することで、サイト改善のための具体的な施策を導き出せます。
通販サイトは注文数の取得、企業サイトは問い合わせ数の取得が一般的ですがGA4だけで分析しようとすると、厳密には正確な数を取得することはできません。
また、サービス形態やWEBサイト構造にとって、GA4で一括管理・分析できないケースも多く存在します。
そこで各サイトの管理画面からしっかり注文や問い合わせに至った数を取得したり、店舗の実数地を記録したデータを、レポートに反映させることでより正確な分析が可能です。
通販サイトプラットフォーム「Shopify」の場合
Shopifyを利用したECサイトでは、注文データとGA4のユーザーデータを組み合わせることで、顧客の行動を深く理解し、売上を伸ばす施策を立てることが可能です。
①注文データの取得
Shopifyの管理画面から「注文管理」を開き、受注履歴をCSVでエクスポートできます。
日付別で月ごとに取得していくと、分析しやすいです。施策によってスパンは調整していきましょう。
②スプレッドシートに取り込み、注文日・商品・金額・顧客情報などを整理
日本語のセルが文字化けする場合は、ダウンロードしたCSVファイルを一度メモ帳などで開き、文字コードをANSIにして保存してください。
スプレッドシートに取り込んだ際に、日付の列が上手く表示されない場合は、列を選択して「表示形式」>「数字」>「日付」>任意の書式を選択すれば変更されます。
【注意】looker studioに読み込ませるデータは規則的な情報でなければいけません。途中で空の行を追加したり、値段の列なのに文字を入力したりすることはlooker studioで扱いにくくなるためできるだけ避けましょう。
③Looker Studioレポートにデータソースとして追加
「データを追加」>「Googleスプレッドシート」を選択します。
任意の方法で、データソースのスプレッドシートを選択し、レポートに読み込ませます。
その際、オプション「先頭行を見出しとして使用」にチェックをいれておくと、スプレッドシートの一行目が各数値の指標名としてレポートに表示されます。
④読み込ませたデータを任意の表にデータソースとして選択
表・グラフを選択して、右側のプロパティのパネルからデータソースを選択できます。
企業サイトプラットフォーム「WordPress」の場合
CPサイトでは、問い合わせデータとGA4のデータを組み合わせることで、コンバージョンにつながるユーザー行動を分析し、フォームの最適化やマーケティング戦略の改善に役立てます。
今回は使用率の高い「MW WP Form」というフォーム作成プラグインでご説明します。
①問い合わせデータの取得と整理
問い合わせデータを開き、問い合わせ件数をクリック。
②CSVデータをダウンロード
任意の期間に絞り、CSVデータをダウンロードしてください。
②スプレッドシートに取り込み、送信日・問い合わせ件数・問い合わせ内容などを整理
日本語のセルが文字化けする場合は、ダウンロードしたCSVファイルを一度メモ帳などで開き、文字コードをANSIにして保存してください。
スプレッドシートに取り込んだ際に、日付の列が上手く表示されない場合は、列を選択して「表示形式」>「数字」>「日付」>任意の書式を選択すれば変更されます。
【注意】looker studioに読み込ませるデータは規則的な情報でなければいけません。途中で空の行を追加したり、値段の列なのに文字を入力したりすることはlooker studioで扱いにくくなるためできるだけ避けましょう。
④読み込ませたデータを任意の表にデータソースとして選択
表・グラフを選択して、右側のプロパティのパネルからデータソースを選択できます。
Looker Studioの計算フィールド活用法で、売上改善の根拠を可視化
GA4データとスプレッドシートを連携し、各フェーズでのパフォーマンスを可視化する
GA4のアクセスデータ・CV実数を記録したスプレッドシートを元に、Looker Studioの計算フィールド機能を使って、ECサイトや企業サイトの各フェーズ(集客、エンゲージ、CV、成約)における実際のパフォーマンスを深掘り分析できます。これにより、どの段階でパフォーマンスが低いのか、どの改善策を講じれば効果的かが明確になります。
主な分析内容
集客→エンゲージ→CV→成約の各段階で、離脱率やCVR(コンバージョン率)を算出し、問題点を特定
WEB | 集客 | GA4 | セッション数 |
エンゲージ | GA4 | クリック数やページ滞在時間 | |
CV | スプレッドシート | 注文完了、申し込みボタンの送信 | |
店舗 | 成約 | 店舗管理 | 売上に繋がった成約や注文 |
このように、フェーズごとに問題を見つけ出し、具体的な改善策を提案できるようになります。
複数のデータソースを1つに結合し計算フィールドを活用する方法
①データを統合
任意の表・グラフを選択し、データソースの項目の近くにある「データを統合」をクリック。
②連携させたいデータを選択
「別のテーブルを結合させる」をクリックして、連携させたいデータソースを追加します。最大5個まで結合可能です。(2025/3時点)
表・グラフに表示させたい指標を追加し、連携させたいデータソースと共通のディメンションを選択します。年月や日付などで登録しておくと、日付ごとの分析がしやすくなります。
③ディメンションを連携
「結合を設定」をクリックし、結合演算子とデータソース共通のディメンションを選択します。
【注意】共通のディメンションを年月や日付にする場合、表示形式を揃えなくてはなりません。
GA4とスプレッドシートの組み合わせの場合、GA4には「年月日」という情報がありますが、スプレッドシートの日付データの表示形式が「年月日時分+〇〇」だった場合、この二つのデータソースがうまく連携しません。方法については「レポート作成方法の流れ」の内容をご確認ください。
④連携させるデータの整理
それぞれのデータソースから使用したい指標名が同じだった場合、後の設定作業でこんがらがってしまうので編集しておくといいです。
連携させたデータはデータソースの一つとして扱われます。データソース選択時に「混合データ」「混合データ(1)」「混合データ(2)」…と増えていき管理しづらくなるため、統合名を変更しておくことをお勧めします。
⑤計算フィールドで指標を追加
指標を開いて「計算フィールドを追加」をクリック。
混合データで設定した指標を、計算式で扱うことができます。
計算フィールドの設定方法は以上となります。
これで、正確な注文・問い合わせ数値や、別サービスで取得した数値を、GA4データと連携させて割合を計算することができるようになります。
また、アクセス推移と他の数値の関係性や影響を分析することができ、各フェーズのパフォーマンスや改善点をより精度高く把握することが可能です。
他社とどう違う?当社のデータ分析の特徴
「レポートをもらっても、実際にどう改善すればいいのか分からない…」
「データの可視化はできたけど、次に何をすればいいの?」
「短期的な施策ではなく、継続的に成果を上げる方法が知りたい」
このような課題を持つ企業に対し、当社はデータ分析だけでなく、具体的な施策提案・運用支援までサポートしています。
①「データ分析だけでなく、施策提案・改善まで一貫対応」
他社のデータ分析会社は「レポート提出のみ」の場合が多い
当社は「レポート作成+改善施策の提案・実行」まで対応し、具体的な施策を提供
②「定期レポートの運用支援で、継続的な改善を実現」
短期的な分析ではなく、月次レポート+PDCA運用で継続的な改善を実施
③「GA4・Looker Studioと連携し、EC・CPサイトに最適化したデータ活用」
ECサイトでは購入データ、CPサイトでは問い合わせデータと連携
広告改善・LP最適化・SNSマーケティング施策など、データ活用の幅広い提案が可能
よくある質問
Q. どのくらいの頻度でレポートを作成・提供してもらえますか?
A. 基本は月1回のレポートを提供し、運用改善のご提案を行います。
Q. Looker StudioやGA4の設定が分からないのですが、対応してもらえますか?
A. はい、初期設定からデータの取得・可視化まで対応可能です。
Q. どのデータをどのように分析すればよいですか?
A. 通販サイトでは、受注データとGA4のユーザー行動データを組み合わせ、購入経路やリピート傾向を分析し、売上を最大化する施策を導きます。
通販サイトでは、問い合わせフォームのデータとGA4のコンバージョンデータを統合し、流入経路ごとのCV率を明確にして、最適なマーケティング施策を提案します。
分析レポート作成から具体的な改善提案まで一貫してサポート
データ分析をしても、何を改善すればよいのか分からない、施策に落とし込めず結果が出ない、と悩んでいませんか?
重要なのは、データをどのように活用し、売上やコンバージョン率の向上につなげるかです。
当社では、GA4・Looker Studio・スプレッドシートを活用した分析レポート作成と、具体的な改善提案まで一貫してサポート しています。
「データを活用した売上改善に興味がある」「運用サポートまで任せたい」という方は、ぜひご相談ください!