自社サイトのアクセス解析を見ていて、「普段はほとんどない海外からのアクセスが急に増えている…」そんな経験はありませんか?
近年、国内企業のサイトでも、意図しない海外アクセスの急増が相次いでいます。
「もしかして海外で話題になった?」と前向きに捉えたくなるかもしれませんが、その流入がすべて良いものとは限りません。
なかには、スパムやBotによる“悪質なアクセス” も多く紛れ込んでいます。
今回は海外からのアクセスについて、 問題あるとないものについて、解説します。
また、問題のあるアクセスを放置すると起こるリスク、そして GA4でのチェック方法・具体的な対策 までまとめました。
目次
問題のない海外アクセス
まずは心配する必要のない、自然な海外アクセスについて解説します。
問題ないアクセスとしては、以下の2つが考えられます。
海外ユーザーによる正当な閲覧・興味関心
日本のコンテンツは、アニメ・文化・技術・商品など、海外から注目されることも多く、自然なアクセスが発生するケースがあります。
《特徴》
・滞在時間が長い
・いくつかのページを回遊している
・流入元が自然(検索・SNSなど)
特定コンテンツの海外での話題化
SNS(X / Instagram / Facebook)や海外まとめサイトで紹介されたことで、
特定の記事だけが一時的に拡散するケースです。
《特徴》
・海外からのSNS流入が増える
・特定記事へアクセスが集中する
・滞在時間・クリック率ともに高い
問題ないアクセスの特徴
問題ないアクセスは、サイトにとって価値のある流入となります。
これらは総じてサイト評価に良い影響をもたらします。
《ポイント》
・新しい市場からの評価につながる
・サイト全体の信頼性向上も期待できる
・SEOの順位向上に期待できる
問題のある海外アクセス
次に、特に注意すべき「危険な海外アクセス」についてまとめます。
ロボット(Bot)やスパムトラフィック
悪質なBotが大量のアクセスを送ることで、サイトのパフォーマンスや解析データを狂わせます。
《特徴》
・直帰率100%
・平均エンゲージメント時間 0秒
・特定の海外IPアドレスから急増
・同じ日時にアクセスが集中
《影響》
・データ分析が不正確になる
・サーバー負荷でサイトが重くなる
・botの種類によっては攻撃(総当たり・脆弱性スキャン)の可能性もある
ブラックハットSEOによるスパムリンク
海外のSEO業者が自サイトへの評価を不正に上げるため、あなたのサイトへ大量の低品質リンクを貼るケースです。
《特徴》
・不信な海外ドメインから大量の被リンク
・GA4で不自然な参照元が増える
《影響》
・Googleに「低品質サイトとつながっている」と認識され、
検索順位が落ちる・ペナルティの可能性 が生じる
リファラースパム(Referral Spam)
“アクセス解析を見ている管理者を狙った”悪質なスパム行為です。
アクセス解析に偽の参照元を表示して、クリックさせようとします。
《特徴》
・ロシア・アメリカ・インドなどから急増
・リンク元が不審な英数字の羅列
・「どんなサイトだ?」とクリックを誘う構造
《影響》
・誤ってアクセスすると ウイルス感染 / フィッシング被害にある可能性がある
・解析データがわかりづらくなる
問題あるアクセスを放置すると起こるリスク
海外スパムアクセスは、放置すると以下の重大なトラブルを招きます。
放置した場合のリスクとしては、以下のようなものが考えられます。
データ分析がわかりづらくなる
ノイズデータが増えることで、データ解析で正しい改善判断ができなくなります。
サーバー負荷増 → 表示速度低下
Botの大量アクセスでサーバーが圧迫され、表示速度が低下します。
SEOにも影響があり、表示速度の遅いサイトは、ユーザーにストレスとなるため離脱率も増加する可能性があります。
Googleから評価低下・ペナルティの可能性
ブラックハットSEO被害は、Googleが「危険なサイトとつながっている」と誤認することがあります。
そのため、SEOの評価が低下したり、ペナルティーを受けてサイトが検索に上がらなくなる可能性があります。
管理者のマルウェア感染
GA4などに表示される、リファラースパムのリンクを誤ってクリックすると、
ウイルス感染や詐欺の標的にされる危険性があります。
問題あるアクセスの見分け方
問題あるアクセスをまとめると、以下の特徴があります。
これらの特徴がある海外アクセスが急増している場合は、対策を検討したほうが良いかもしれません。
《共通する危険サイン》
・直帰率100%、滞在0秒
・同じドメイン・同じ文字列の参照元が急増
・特定の海外(ロシア/インド/アメリカなど)から急増
・GA4の「セッションの参照元/メディア」で不自然なReferralが増える
今すぐできる対策
ご自身のサイトへの海外アクセスが問題がありそうな場合、
以下の対策を実施する事で、対策が可能です。
① GA4で不審な参照元を除外する
スパムトラフィックが多い場合、GA4のデータが汚れたままでは、正確な改善判断ができません。
GA4の「参照元除外」を使えば、今後の計測で“そのスパムを無効化”できます。
▼ 手順
-
GA4 管理画面を開く
-
「データストリーム」を開く
-
対象サイトの Web データストリームを選択
-
「タグ設定」 > 「不要な参照の除外」をクリック
-
スパムドメイン(例:
・×××.xyz
・rankings-boost.ru
・traffic-bot.online
)を追加して保存
▼ 注意点
・過去のデータは除外されない(今後の計測だけが改善される)
・”同じような文字列のドメイン” もまとめて除外しておくと効果的
② URL調査ツールで安全確認
スパム参照元のURLをそのままクリックすると、
フィッシングサイト、ウイルス配布ページへ遷移する可能性があります。
そこで、安全に調査するためにaguse.jpなどの「調査専用ツール」を安全性を確認します。
③ サーバー側でIP・Bot制御
海外Botが大量に来ている場合、GA4の除外だけではサーバー負荷は解消されません。
その場合は、サーバー側で以下のような アクセス制御 を行うと効果的です。
<対策の一例>
・WAF(Web Application Firewall)の設定を有効化する
・海外からの大量アクセスのみ制限
・特定のIPアドレス・国からのアクセスを遮断
④ スパムリンクを否認
ブラックハットSEOによる低品質リンクは、Googleに「危険なサイトと繋がっている」判断される可能性があります。
放置すれば順位低下につながるため、Search Consoleで否認しておくのが有効になります。
▼ 手順
-
Search Console にログイン
-
不自然な被リンクがあるか調査(リンクレポート)
-
リスト化してテキストファイルにまとめる
-
リンク否認ツール にアップロード
▼ 注意点
・本当に危険なリンクだけを否認する
・正常なリンクを誤って否認すると逆効果
まとめ
海外からのアクセス増加は、必ずしも危険とは限りません。
しかし、急激に増えたアクセスの多くは、Bot / スパム / リファラースパム による可能性が高いのも事実です。
少しでも不審な兆候があれば、早めの調査と対策が良いでしょう。
もし自社サイトのデータがすでに汚れてしまっている、
原因が特定できない、
どの参照元を除外すべきかわからない…
迷われる点がありましたら、弊社でお調べすることも可能です。
どうぞお気軽にご連絡ください。