「Googleの検索結果で、自社サイトをもっと目立たせたい」 「でも、具体的に何をすればいいのか分からない」
Web担当者の方とお話ししていると、こうしたお悩みをよく伺います。
実は、サイトのデザインやコンテンツを大幅に修正することなく、「構造化データ」を設定するだけで、検索結果での見え方を劇的に変えられるとしたら、知りたくはありませんか?
今回は、SEOのトレンドでありながら、少し難解に感じられがちな「構造化データ」について解説します。
目次
構造化データとは?
構造化データとは、一言で言えば「Webサイトの内容を、検索エンジン(Googleなど)が理解しやすいようにタグ付けした専用のコード」のことです。
通常、人間はページを見て「これは商品の価格だ」「これはお店の住所だ」と直感的に判断できますが、検索エンジンにとってはただの数字や文字列に過ぎません。これに「これは『価格』です」「これは『店舗の所在地』です」という属性情報を付与することで、検索エンジンは情報を正しく処理できるようになります。
よく混同されやすいのが「metaタグ(メタタグ)」との違いです。
metaタグは、お店の外に掲げられた『看板』のようなものです。 何の店か(タイトル)、どんな特徴があるか(説明文)を伝え、まずはお客さんに足を止めてもらう役割を果たします。
対して、構造化データは店内の商品に付いている『値札』や『成分表示』です。 ズラリと並んだ商品一つひとつに対し、「これは1,000円です」「これは卵を含んでいます」と詳細なデータを教える役割を担います。看板(meta)で店に入ってもらい、値札(構造化データ)で中身を正しく理解してもらう、という関係性です。
構造化データを設定することで、より多くの情報を検索エンジンに渡すことが出来ます。
導入する最大のメリット:リッチリザルト
構造化データを実装すると、検索結果に画像、レビュー(星評価)、価格、よくある質問などが表示される「リッチリザルト」が適用される可能性が高まります。
視認性が劇的に向上するため、数ある検索結果の中からユーザーに選んでもらうための、大きなフックとなります。
構造化データはどのように設定するのか?
「コード」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実態はとてもシンプルです。
基本的には、WebページのHTMLにある <head> というエリアの終わり際( </head> の直前)に記述します。
実際のデータは、以下のようなイメージです。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "株式会社〇〇",
"address": "福岡県福岡市..."
}
</script>
このように、特定のルールに沿って「名前」や「住所」を並べたテキストを、ページの読み込みに影響が出にくい<head> というエリアの終わり際に配置するイメージです。
具体的に設定可能なデータのタイプ
構造化データには、Schema.orgという共通規格で定められた多くの「タイプ」があります。
「タイプ」には記事や販売商品、店舗情報など
以下によく使われる「タイプ」を表にまとめました。
| カテゴリ | 代表的なType | 概要・用途 |
| CreativeWork(創作物) | Article, Recipe, Review, HowTo | 記事、ブログ、レシピ、口コミ、手順など。 |
| Product(製品) | Product, Offer | 販売商品や具体的なサービス内容。 |
| Event(イベント) | Event | セミナー、展示会、期間限定セールなど。 |
| Organization / Place | LocalBusiness, Organization | 実店舗、企業、病院、公共施設など。 |
| Person(人物) | Person | 著者、専門家、著名人のプロフィール。 |
| Action(操作) | SearchAction, BuyAction | サイト内検索や購入などのユーザー操作。 |
| Structure(サイト構造) | BreadcrumbList, FAQPage | パンくずリストや「よくある質問」。 |
自社サイトは対応済み?「リッチリザルトテスト」での確認方法
「そもそも自社のサイトに構造化データが入っているのか分からない」という方は、Googleが提供している無料ツール「リッチリザルトテスト」を使えば、誰でも簡単にチェックできます。
確認のステップ
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にアクセスします。リッチリザルトテスト -
調査したいページのURLを入力して「URLをテスト」をクリックします。
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数十秒待つと、診断結果が表示されます。
どうなっていれば「対応済み」と言えるのか?
診断結果画面で、以下のポイントをチェックしてみてください。
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「検出された構造化データ」に項目がある: ここに「FAQ」や「商品」「パンくずリスト」などの項目が表示されていれば、何らかの構造化データが記述されています。
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「有効なアイテム」として緑色のチェックがある: 「1個の有効なアイテムを検出しました」と表示されていれば、Googleがそのデータを正しく認識できているサインです。
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「エラー」が出ていない: もし赤字でエラーが出ている場合は、記述に不備があり、検索結果に反映されていない可能性があります。
コーポレートやECサイトでの「効果が出やすい」活用ケース
私たちが実際に多くのお客様(そして自社運営の店舗サイト)をサポートする中で、特に効果を実感しやすい事例をご紹介します。
事例①:ECサイトでの「Product & Review」
商品の価格や在庫状況、さらに購入者の星評価(レビュー)を設定すると、検索結果に直接それらが表示されます。
ユーザーが「クリックする前に欲しい情報がわかる」ため、購入意欲の高い層を効率よく集客できます。
事例②:コーポレートサイトやオウンドメディアでの「Article & Recipe」
ニュースやブログ(Article)では、検索結果に画像や公開日がセットで表示されやすくなります。
また、レシピ(Recipe)を掲載している場合、調理時間や写真が並ぶため、ユーザーの「見たい」という意図にダイレクトに刺さります。
事例③:B2B・サービスサイトでの「FAQPage」
「よくある質問」を構造化データにすると、検索結果の画面上でアコーディオン形式の回答が表示されるようになります。
検索画面の占有面積が広がるため、競合サイトに比べて目立たせることが可能です。
事例④:店舗を持つ企業の「LocalBusiness」
地域密着のビジネスをされている場合、住所や営業時間を正しく伝えることは生命線です。
これを設定することで、Googleマップとの連携やローカル検索(「近くの〇〇」という検索)に強いサイトになります。
まとめ
構造化データを設定する事、いわば「Webサイトの自己紹介をより丁寧にすること」です。
「自分のサイトで何を設定すればいいか分からない」「診断結果にエラーが出ていて困っている」など、どんな些細なことでも構いません。
気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
