ソリューションチームの木下です。
Google広告でとある条件を満たしていると自動的に「来店」という目標設定が追加されている時があります。
これは広告を見た・クリックした人が店舗に訪れた際にコンバージョンとして計測する仕組みです。
実店舗をへの来店促進やECだけでなく店舗でも販売しているアパレル・雑貨などの通販企業にとっては効果的かもしれない機能ですので、仕組みを理解し活用もしくは目標設定削除を行うようにしましょう。
目次
来店コンバージョンを使用する条件
来店コンバージョンは次の3つの条件を満たすと自動的にGoogle広告の「目標」に追加されるようです。
1.GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告の連携
Googleビジネスプロフィールでは以下の点で設定がされており、それをGoogle広告と連携する必要があります。
連携方法についてはこちら
- 複数の実店舗が登録されている
- 各店舗のビジネス情報を作成している
- リンクされたビジネス情報の90%以上オーナーが確認済
2.十分量のクリックやインプレッションが発生
十分量がどれくらいかというのは公表されていませんが、弊社で運用している広告アカウントでは月10万円くらいの規模から来店コンバージョンの発生が確認されています。
3.住所表示オプションを有効
複数店舗あるところはそれぞれ正しく住所が設定されており、Google広告側でも住所アセットが有効になっている必要があります。
計測方法対象の範囲
来店コンバージョンの計測範囲は広告の種類により異なります。
1.検索広告
広告をクリックしたユーザー
2.ディスプレイ広告
- 広告をクリックしたユーザー
- 広告バナーが画面内で1秒以上静止したユーザー
3.動画広告
- 30秒以上の動画で30秒以上動画を再生
- 30秒以下の動画で再生完
- 動画をクリック
来店したかどうかはビジネスプロフィールに記載した住所への到達をモバイルのGPSとWi-Fiの3点測量で計測されるため、ビルの何階のどの店舗という粒度で計測できます。
来店コンバージョンの注意点
1.計測の精度
3点測量で細かい座標まで計測できるとはいえ、路面店など通りに面した店舗の場合、広告閲覧者が店の前を通っただけでコンバージョンと計測してしまう場合もあります。
管理画面で計測されている数値と実際の来店者の数に大きな乖離がないか、確認する事をおすすめします。
2.CV計測による学習への影響
来店コンバージョンの成果数も広告AIの機械学習に影響を及ぼします。
前述の路面店で通過者も計測するような状態だと、コンバージョン数が膨れ上がり、本来成果としてカウントしない行動をとるユーザーもAIで対象と判断されてしまいます。
コンバージョンの精度が悪いようであれば来店コンバージョンを目標から削除してください。
以上、Googleの来店コンバージョンは店舗誘導促進で成果計測できる便利な仕組みですが、計測精度の問題で使わない方がいいケースもあります。正しく状況を把握し、利用していきましょう。