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お茶屋BAR 六馬について
福岡・西中洲に店を構える お茶屋BAR 六馬 は、京都・祇園のお茶屋文化を現代的に再構築したお茶屋BARです。
「日本の美しい・美味しい・娯しい」をコンセプトに、7席のみのカウンター、着物姿のスタッフ、日本酒・焼酎・ジャパニーズウイスキーなど、日本が誇るお酒と旬のおばんざい、おでんをご提供しています。
六馬が大切にしているのは、料理や空間だけでなく、一人ひとりのお客様との時間を大切にする、人を介した“体験”そのものです。
私はその体験価値をWEB・SNS上でも伝えるため、実際の店舗WEB担当者として、日々の運用に深く関わっています。
公式サイトでは、おばんざいやお店の世界観を丁寧に紹介しています。
https://www.rikuba.jp/obanzai/
主な運用内容
六馬では、Instagram・Xを中心としたSNS運用と、WEB・LINEを含めた総合的な情報発信を行っています。
単なる投稿代行ではなく、店舗の空気感や日々の積み重ねを、適切な形で可視化することを目的としています。
SNS運用(Instagram・X)
Instagramでは、投稿企画やリール動画の制作を通して、お店の世界観・空間・お酒や料理の魅力を視覚的に伝えています。
一方、Xでは、日々の出来事や情報発信を中心に運用し、お店への理解や親近感を深める役割を担っています。
月1回の定例会議・ヒアリング
月に一度、店舗スタッフとの定例会議を行います。
来店状況を含む、最近印象に残ったお客様とのやりとりや今、特に大切にしていること、季節ごとの食材やお酒の変化などを丁寧にヒアリング。現場で起きていることを、そのままSNSやWeb施策に反映するための時間として位置づけています。
撮影ディレクション
Instagramのリール動画の撮影時には、どのカットで惹きつけるか、何を主役にするか、どの順番で見せると伝わるかといった構図や見せ方、リール全体の構成まで設計。「きれいに撮る」だけでなく、意図のある動画づくりを行っています。
投稿文、ハッシュタグ設計
投稿文は、雰囲気を壊さない言葉選びを大切にしながら、視聴者が「自分が訪れる場面」を想像できるよう設計に。
ハッシュタグも、拡散だけを狙うのではなく、お店に興味を持ちそうな層に届くかどうかを基準に選定しています。
数値確認と改善提案
各SNS投稿後は、再生数・保存数・閲覧数などを確認し、なぜ保存されたのかやなぜ見られたが行動につながらなかったのかを分析。
結果を踏まえて、次回の企画や構成に反映させる改善提案を行っています。
Webサイトの軽微な修正・導線調整
SNSで興味を持った人が違和感なく情報を得られるよう、WEBサイトの文言調整や導線の見直しなども随時対応しています。
LINE定期配信
LINEでは、月1回、二十四節気に合わせた定期配信を実施。季節のお酒や新しいおばんざいなどを紹介し、来店のきっかけづくりとして活用しています。
これらすべてに共通しているのが、「作って終わり」ではなく、現場と一緒に育てていく運用です。
数字だけを追うのではなく、お店の考え方や大切にしている価値を尊重しながら、少しずつ伝え方を磨いていく。
その積み重ねが、お店らしいSNS運・Web運用につながっていると感じています。
店舗スタッフとWEB担当との連携
六馬の運用で最も重要視しているのは、WEB担当である私自身が「外側の人」にならないことです。
店舗の一員として現場に向き合いながら、一方で第三者の視点を持ち、情報や想いを整理する。この二つの立ち位置を行き来することで、
現場の空気感を損なうことなく、お客様に伝わるかたちへと落とし込むことができています。
店舗と並走し、同じ方向を見ながら育てていく。その関係性そのものが、六馬の運用の質を支えています。
制作物事例とその結果
ここからは、六馬のInstagram運用における制作物事例とその結果を紹介します。
六馬では、単に再生数や「バズ」を狙うのではなく、投稿ごとに役割を明確にし、反応を見ながら改善を重ねる運用を行っています。
今回はその中から、「保存につながった事例」と「閲覧につながった事例」の2パターンを取り上げ、どのような意図で制作し、どんな反応が得られたのかを整理します。
事例①|保存につながった事例
メニューフォーカス型リール 「今度行ったら、これを飲みたい」をつくる
制作内容:六馬ならではの一杯(山椒ジントニック)にフォーカスし、 女将の音声で味わいや背景を伝えるリール動画を制作しました。 視聴者が来店時のシーンを具体的に想像できる構成とし、 動画の最後にはロゴや営業時間を入れて行動を想起させています。
結果・成果:保存数が伸び、「試してみたい」「覚えておきたい」という反応を獲得。 視聴者にとって、六馬が“行きたい候補のお店”として記憶される投稿となりました。
ポイント:高価格帯・体験型業態では、 商品を一つに絞り、行動イメージまで提示することが、 保存=来店検討につながりやすいと分かりました。
事例②|閲覧につながった事例
空間・体験訴求型リール 「この空間、気になる」を広く届ける
制作内容:店内の赤壁、照明、グラスや氷の音など、 六馬の空間と臨場感を切り取ったリール動画を制作 説明は最小限にし、「まず見てもらう」ことを重視しました。
結果・成果:閲覧数が伸び、幅広い層への認知獲得に貢献。「雰囲気が良さそう」「一度行ってみたい」といった 第一印象づくりの役割を果たしました。
ポイント:空間・体験訴求は、 六馬の世界観を伝える入口として有効である一方、 保存や来店動機には、商品フォーカス型との組み合わせが必要だと分かりました。
Instagramからの集客が、すぐに大きな来店数につながっているかというと、正直そうではありません。しかし、どの表現が保存されやすいか、どんな切り口が六馬らしさを伝えられるか、どの層にどんな内容が刺さるかを、数値と現場の反応をもとに検証し、次の施策に活かし続けていることが、この運用の最大の成果だと考えています。
まとめ
六馬の運用事例は、WEB担当が単なる制作・投稿役ではなく、現場に入り込み、店舗と同じ目線で考える存在であることの重要性を示しています。即効性のある集客だけを目的とせず、ブランドの世界観を守りながら、中長期的にファンを育てていく。私たちは、これからも店舗とWEBをつなぐパートナーとしての運用を続けていきます。
